「日韓市民社会フォーラム」からの報告 いなみや須美 江戸川区議会議員
活動報告バックナンバー バックナンバー一覧 ホーム

印刷用ページ 印刷用 (別ページで開きます) 戻る戻る   進む進む
2005 年 8 月 24 日     カテゴリ:活動報告
「日韓市民社会フォーラム」からの報告
〜「個人の自立と平等」の確立を〜
 8月19日から22日まで、ソウルで開かれた「第3回日韓市民社会フォーラム」に参加しました。日本からは東京・生活者ネットワークの8名(江戸川ネットからは2名)を含む51名、韓国からは地球村市民学校など50名、そして今回初めて中国からもNGO代表者2名の参加がありました。もちろん学者や弁護士も多数出席しています。北東アジアの平和のために日韓市民社会の課題をまずは共有し、その解決のため「差異を小さく、類似を大きく」をメインテーマとして、「市民教育」「地域での市民政府づくり」「個人の自立と平等」「グローバリゼーションと市民社会」という4つの分科会において、意見交換を行い、全体会で共同決議文を採択しました。
 私が参加した「個人の自立と平等」の会では、韓国女性団体連合事務総長から韓国の「戸主制廃止」が報告されました。女性差別の象徴と言われながらも、家族のつながりを重んじる韓国固有の伝統であったことを思うと、この制度が廃止されるということは本当に大きな改革です。2008年1月からは、世帯単位ではなく、父も母も子も個人を単位とする身分登録簿を持つことになります。さらに、子の氏は父の氏に従うという原則も変わり、夫婦が婚姻届を提出するときの協議により、どちらの氏をつけてもいいことになりました。最後まで、家族解体につながるという強い反対はありましたが、運動家たちの粘り強い活動とともに、今年2月に憲法裁判所が「戸主制は憲法に反する」という判決を下したことが大きなステップとなったといえます。
 日本側からは若い女性弁護士の方々が「離婚訴訟の現状と課題」、そして「民法改正」について報告しました。「結婚適齢を男女とも18歳に」「女性の再婚禁止期間を6ヶ月から100日に」「夫婦別姓に」「非嫡出子は嫡出子と同等の相続分を」、この4つが改正の論点です。どれも常識の範囲内のように思われますが、80年代から議論されながら、未だピリオドが打たれる状況にはありません。多様なライフスタイルを可能にし、誰もが暮らしやすい社会にしていこう、という思いは同じはずなのに、片や世界の流れを機敏に取り入れ、新しい制度改革を行い、一方は、必要性は感じながらも石橋をたたくばかりで、しがらみを断ち切れず前へ進めない。ファシリテーターの慶煕大学NGO大学院教授が「男性の考え方を変えることが大事」と話されましたが、日韓とも行政や司法の決定の場に男性が多いのは共通のはず。なのに、この違いはどこから来るのでしょう?「多様」がキーワードの21世紀、初頭の軍配は明白ですね。
 ただ、10年ぶりに現地で再会した韓国の友人に戸主制廃止の話をすると「えっ、そうなの?」(その夫は知っていましたが。)最終日の団体訪問に付き合ってくださった若いボランティアの女性も「知らなかった」と驚いていました。こんな大事なことを、市民側が知らないとはちょっとびっくり。社会にどのように定着していくのか、注目です。

(写真は、江戸川ネットの藤本さん(左)、大田ネットの奈須さん(右)と)




活動報告 最新20
1031 学校給食単価の引き上げをすべきとき
1030 都営住棟下の保育園の耐震化も迅速に
1023 清掃工場運営委託と売電事業の情報公開を
1020 環境保護に配慮した「花火大会」に
1020 施設予約システムに公益活動配慮ルールを
1015 優秀な人材確保のための職員採用のあり方とは?
107 子どもの意見の取り入れ方
925 住民主役の復興のまちづくり
921 給食の安全をどう守る?
912 指定管理者の指定議案に資料提供なしって、あり?
99 スーパー堤防事業には「住民の意見反映」を
94 市民参加でつくる「景観計画」
831 知って防ごう!増加する「子宮頸がん」
829 川から東京のまちをウォッチング
823 適切な次世代支援は、前期計画検証と丁ねいな実態調査から
820 地域特性を活かした北九州市「温暖化対策地域推進計画」
817 太陽光発電で光熱費8割減!21世紀型マンション
815 「オリンピック」と「平和」
86 「ヒロシマ」の日に、江戸川で「キャンドルデモ」を歩こう!
724 絶滅危惧種を守れ!「篠崎ビオトープ」
721 江戸川区でも来年度から小中の夏季休業短縮へ

バックナンバー一覧へ 一覧へ戻る ホームへ ホームへ戻る 戻る戻る   進む進む
当サイトの著作権はいなみや須美 江戸川区議会議員 にあります。